ふるさと納税 還元率とは
還元率の計算、考え方
還元率とはふるさと納税の寄付金に対する返礼品の比率の事です。例えば、寄付金一万円に対して5,000円相当の返礼品がもらえる場合、還元率は50%(5割)になります。
計算式にすると、返礼品(5000円)÷寄付金(10000円)☓100=50%となります。
ふるさと納税の自己負担額は2,000円なので、これでも充分にもとはとれます。
還元率のもう一つの考え方として、寄付金額ではなく自己負担額2,000円に対して還元率を計算する考え方もあります。ふるさと納税の自己負担額は2,000円ですので、2,000円でいくらの返礼品がもらえるかという考え方です。
さきほどの場合では、返礼品(5000円)÷自己負担額(2000円)☓100=250%となります。
250%とはかなりの還元率になりますね。
ふるさと納税は年収、家族構成によって寄付金の限度(限界額)がきまっていますので、最終的にはもらった限度額の範囲内でおこなった寄付に対する、返礼品の総額で還元率を計算すればよいと思います。
還元率が下がる?還元率の制限、見直し
一般的には寄付金の3割~5割程度の還元率ですが、なかには利益を無視した還元率100%以上の返礼品もあります。
しかし、あまりに加熱する返礼品の還元率に見かねて、平成29年4月に総務省より「返礼品の比率を寄付額の3割までに抑えるように」との要請がでました。また、「換金率の高い金券等は返礼品にしないように」との要請もありました。
あくまで要請であって強制力はありませんが、多くの自治体がこの要請にしたがっていく傾向にあります。中には頑なに拒んでいる自治体もありますので、まだまだ、高い還元率の返礼品も沢山あります。
高い還元率の目安
返礼品の還元率を調べるには、楽天などで同じような商品の相場を調べる必要があります。まったく同じ商品を探すのは難しいですが、同じランクの商品なら比較できると思います。
例えば、ふるさと納税で2年連続日本一となった宮崎県都城市の「宮崎牛バラ切り落とし1.5Kg(A5ランク)」と楽天ショッピング「飛騨牛ばらスライス1.5Kg」を比べてみます。
ふるさと納税で頂いた場合
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【都城市ふるさと納税】都城産宮崎牛バラ切り落とし1.5kg(A5ランク) 価格:12,000円 |
楽天ショッピングで購入した場合
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■更にギガ盛り特集 【送料無料】飛騨牛ばらスライス【1.5kg入り(500g×3パック)】 価格:11,070円 |
牛肉のブランドに違いはありますが、どちらも黒毛和牛の高級品ですので、ふるさと納税の返礼品でもらえる「宮崎牛バラ切り落とし1.5Kg(A5ランク)」の価値と楽天ショッピングで購入できる「飛騨牛ばらスライス1.5Kg」を同じお肉と仮定してみます。
そうすると、ふるさと納税で12,000円を寄付した場合、10,070円の返礼品がいただけいるので、
返礼品(10070円)÷寄付金(12000円)☓100=83%
となり、なんと80%を越える還元率になります。
しかし、実際は自己負担額2,000円でもらえる返礼品ですから、自己負担額で還元率を計算すると、
返礼品(10070円)÷自己負担額(2000円)☓100=503%
で、脅威の500%を越える還元率です。
この結果から、「宮崎牛バラ切り落とし1.5Kg(A5ランク)」は還元率83%の高還元率返礼品という事がわかります。2年連続日本一になったのも納得ですね。
このように、ふるさと納税でもらえる返礼品には、まだまだ高還元率の商品が沢山あります。
下記に商品毎に一万円の寄付金でもらえる返礼品の目安を記載しました。この目安を越える商品は高還元率と判断できるので参考にして見て下さい。
【一万円でもらえる還元率目安】
- 牛肉 1kg以上(グランド牛以外)
- 豚肉 3kg以上
- お米 20kg以上
- 日本酒 2升以上
- ビール 330ml☓12本以上
- さくらんぼ(佐藤錦) 1kg以上